長野県長野市七瀬南部に開業したコーヒー豆自家焙煎店「ジオグラフィー」の店主が、開業準備からコーヒーのマメ知識、移住生活までいろいろとつづっています。

<< 長野市台風19号災害義援金の寄付【2月分】ご報告 | main | 長野市台風19号災害義援金の寄付【終了&ご報告】 >>
【数量限定】グアテマラ「リンダビスタ農園イエローナンセ ブラックハニー」(中深煎り)
※3/28:完売となりました。

2月29日から数量限定で販売しているのがこちらのコーヒー豆です。


グアテマラ リンダビスタ農園イエローナンセ ブラックハニー

生産国:グアテマラ
産地:サンタロッサ県アヤルサ地区
生産者:リンダビスタ農園
栽培地標高:1800〜1900m
栽培品種:黄色く熟す品種でブルボンあるいはティピカと思われる
精選方法:ブラックハニー
スペイン語で“美しい景観”という意味を持つ“リンダビスタ”農園。グアテマラ南東部にあるアヤルサ湖周辺の美しい風景がこの名前の由来で、農園はこの湖ほとりの斜面にあります。

▼アヤルサ湖は湖面の標高が約1400m。諏訪湖と同じくらいの大きさの湖です。

By Daniel chavez castro, CC BY 3.0

最初はトウモロコシ栽培と牛の飼育から始まった農園ですが、徐々に農産物を増やしてコーヒー栽培を始めたそうです。

この農園では、コーヒーは数種類の品種を栽培しているそうですが、今回当店で販売しているのはマイクロロット(生産量が少なく特別な管理がされている)の「イエローナンセ」と呼ばれている物です。

このイエローナンセとは栽培品種のことではありません。現地では、ナンセという黄色い果物になぞらえて、実が黄色く熟するコーヒーのことをこう呼んでいます。

上の詳細情報にもあるように、栽培品種は判明しておらず、ブルボンあるいはティピカで黄色く熟す品種のようです。

▼これがナンセという果物です。他の中南米諸国やカリブ海諸国でも採れますが、呼び名はいろいろあるようです。

By Hermann Luyken - Own work, CC BY-SA 3.0

そして今回のコーヒー生豆は、ブラックハニーという精選(精製)方法で作られました。

精選とは、コーヒーの木の実からタネを取り出して乾燥し、生豆(焙煎する前の豆)を作る工程のことです。主に次の3種類の方法に分けられ、非常に大まかに書けば下に書いたような流れで乾燥した生豆が作られます。
...........................................
【ウォッシュド】
コーヒーの実の皮と果肉を取る。
 ↓
タネの回りにミューシレージ(ヌルヌルした粘液質)を付けたまま水につけ、微生物の力(発酵)でミューシレージを分解した後に洗い流して取り除く。
 ↓
水から出して乾燥。
 ↓
乾燥したものから殻(パーチメント)を取り除く。
 ↓
生豆

...........................................
【パルプドナチュラル(ハニープロセス含む)】
コーヒーの実の皮と果肉を取る。
 ↓
タネの回りにミューシレージが付いたままの状態で乾燥させる。
 ↓
乾燥したものからミューシレージ部分と殻(パーチメント)を取り除く。
 ↓
生豆

...........................................
【ナチュラル】
コーヒーの実をそのまま乾燥させる。
 ↓
乾燥後、カラカラに乾いた皮と果肉、殻(パーチメント)を取り除く。
 ↓
生豆
 
...........................................

今回のブラックハニーとは、この3つのうちの2番目にあるパルプドナチュラルに含まれるハニープロセスの一種です。ハニープロセスには、ミューシレージを残す割合などによってブラックハニー(100%残す)、レッドハニー(ほぼ100%残す)、イエローハニー(50%ほど残す)、ホワイトハニー(ほぼ0%にする)の4種類があります。

ブラックハニーとレッドハニーはそれほど違いがないように思えますが、ブラックハニーは糖度が高い実を使用し、100%ミューシレージを残して乾燥します。糖分は微生物のえさとなるため、糖度の高さは乾燥中に起こる微生物による発酵過程に影響を及ぼし、それが豆の味にも影響すると言われています。また、糖度が高い実を使用するというところもポイントです。

さて飲んだ印象ですが、まず特徴的なのはコクのある甘さです。酸味と苦味ですが、中深煎りの焙煎でどちらもわずかで、酸味はフルーツのような印象として感じられるかもしれません。そして後味でブドウのような味も感じられるかと思います。数量限定となっておりますので、ぜひ一度お試しください。

あと、インターネット上でリンダビスタ農園の情報を探していたところ、紹介動画を見つけました。ただこれは、今回販売しているコーヒー豆とは関係のないオランダの生豆商社の2016年の動画ですので、参考としてご覧ください。アヤルサ湖と周辺の様子が分かり、農園やコーヒー生産の一端も垣間見ることができます。

この動画は、この生豆商社のプレミアム農園の紹介動画となっており、内容としては農園の持続可能な取り組みについて簡単に紹介しているものです。

動画で語っているPablo Chuy氏は4代目農園主で、曾祖父の時代から行われているコーヒー作りが次の世代の子どもたちにも引き継がれるようコーヒーの価値、そして環境への配慮を従業員や子どもたちにも教えているそうです。また、従業員の子どもたちには奨学金や学用品も支給しているそうです。

実際の取り組みとしては、農園で使用した水は循環使用して川に流さないようにする、むいたコーヒーの実の皮を有機肥料として農園で使用する、小学校で子どもたちに環境について教える等実践していると紹介されています。

環境保護や循環型の農業、労働者への配慮、次世代の教育など、持続可能なコーヒー生産のために取り組んでいる地域や農園は増えています。消費国側に住む私たちにとっても、おいしいコーヒーを今後も楽しんでいくためには、重要な取り組みと言えると思います。


(動画では、農園の所在地をJalapa(ハラパ)県と紹介していますが、Youtubeの動画説明の部分にもあるように、正しくはSanta Rosa(サンタロッサ)県です)
| 焙煎・豆について | 18:32 | comments(0) | - |









CALENDER
SMTWTFS
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< September 2020 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
COMMENT
PROFILE
OTHERS
↑TOP