長野県長野市七瀬南部に開業したコーヒー豆自家焙煎店「ジオグラフィー」の店主が、開業準備からコーヒーのマメ知識、移住生活までいろいろとつづっていきます。

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コーヒー(の木)マニアの方必見、アラビカ種に関する資料
先日調べ物をしていたとき、興味深い資料を見つけました。写真の『ARABICA COFFEE VARIETIES』(アラビカコーヒーの品種)というガイドです。

コーヒーに関する研究を行う非営利団体「ワールド・コーヒー・リサーチ」が16カ国で栽培されているアラビカ種53品種(+ロブスタ1品種)を調べ、それぞれの特徴がまとめられています。

英語しかないので難しいのですが、木の大きさ、葉先の色、豆の大きさ、栽培に適した標高、高い標高で栽培されて味が良くなる可能性、どのくらいの収穫量が期待できるのか、耐病性などが載っています。

このガイドは、コーヒー農家がリスクを回避して栽培品種を選定できるようにするためのガイドだそうです。もちろん品種によってはこの16カ国以外でも栽培されており、他の国でも参考になります。

観葉植物として日本でも販売されているコーヒーの木ですが、多くの品種があります。ただ、どの品種なのかは、見た目だけでは判断は非常に難しいと思います。

幸い、当店の5本のコーヒーの木は3本が沖縄の栽培農家から直接いただいたのでムンドノーボという品種であることが分かっています。このムンドノーボをオンラインガイドで見てみました。
https://varieties.worldcoffeeresearch.org/varieties/mundo-novo

すると基本情報としてこのようなことが書いてありました。

●樹高:高め
●葉先の色:緑またはブロンズ
●豆の大きさ:平均サイズ
●栽培に適した標高:
 北緯5度から南緯5度の間=1600mより上
 北緯5度から15度の間、南緯5度から15度の間=1300mより上
 北緯15度よりも北、南緯15度よりも南=1000mより上
●より高い標高での栽培で香味が良くなるか:良くなる(5段階で3)
●収穫量:高い(5段階で4)
●耐病性:さび病、コーヒー炭そ病、線虫のいずれにもかかりやすい

ほかにもいろいろな情報が載っていましたが、今回カタログを見ていてひとつ分かったのは、肥料の必要性です。単に観葉植物として育てるのと、豆を収穫するのでは育て方は違うとは思いますが、ムンドノーボは肥料を必要とする品種のようです。当店のムンドノーボは、これまでほとんど肥料はやってこなかったので、春になったらこれまでよりも多く肥料をやってみようと思います。

店内には、PDF版をプリントアウトした物(上の写真)が本棚に置いてあり、ぱらぱらと見ることができますます。単なるコピー用紙に印刷してホッチキスでとじ、友人のTさんからいただいたコーヒーグッズのマスキングテープ(従来の使い方とは違うのですがいい感じです、Tさんありがとう!)で製本している簡易な物ですが、興味のある方は見てみてください。

Variety Catalog(アラビカ品種のオンラインカタログのサイト)
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